中年サラリーマンの日記 at 鳥取の片田舎

ジョージ真木と申します。大阪で20数年暮らし、2016年9月、Uターン。農業法人に就職からの…いろいろ。その徒然…(´∀`)

静と動

仕事しながら、またもや妄想タイム。

以前、ジャズの本で読んだ、
デューク・エリントンカウント・ベイシーの比較が、
未だもって忘れられないのです。

ちなみに、それぞれ聴き込んでいる訳ではなく、
文章での情報のみですm(_ _)m

デューク・エリントン
数々のスタンダードを生みだし、
自身もピアニストとして活躍。
高学歴でガタイも良く、
バンドは完璧にコントロールしていた

カウント・ベイシー
とにかくスウィングさせたら当代イチ。
自身もピアニストながら、手数は少ない方。
個性的なソロイストが活躍した、
割と奔放なバンドカラーだった。

かなり端折ってますが、こんな感じだったかと。

これ、どっちが良い or 悪いじゃなくて、
タイプの違いなんですよね。
それぞれに特徴があって、あとは好みです。

若い頃はデューク派でしたが、
数々のワンマン・カリスマな方々の元で生きてきて、
カウント・ベイシーのスタイルが好きになりましたw

表題は、ピアノの演奏スタイルと関係があって、
これは、あるネット上で見つけた記事に書いてありました。

デューク・エリントンはカルテットでも名盤を残すほどの腕前でしたが、
カウント・ベイシーは、割と手数が少ないらしいです。
しかし、ここぞというタイミングでポロっと弾いたら、
バンド全体のスウィングが一気に加速する、と。
それを評して「静のピアニスト」と書いてました。

かの帝王マイルス・デイビスも、どっちかというと
大人しめの演奏が多い人です。
音が締まる感じのミュートをかまして、訥々と吹く。
彼がすごいのは、構成とか和音とか、
システムに対する感覚が鋭いところだったと思ってます。

60年代は詳しくないですが、モードなんとかを始めたり、
私には良さが理解できませんでしたが、
ブレイクビーツの宝庫と呼ばれる「On The Corner」を作ったり、
80年代に電子楽器が登場すると、いち早く取り入れてみたり、
挙げ句の遺作は、ヒップ・ホッパーと一緒に作ってます。

もしも彼が、プレイヤーとしてバリバリに吹けていたら、
また違う活躍をしたかもしれないと思うのです。

チャーリー・パーカーとかが「動」だとすると、
マイルス・デイビスは「静」なんですよね〜。

世の中、アカレンジャーみたいな「動」タイプがもてはやされますが、
アオレンジャーみたいな「静」タイプが、もっと評価されても良いと思うんです。