作物の栽培は「ものづくり」ではなく「管理」です
先日、社長から「もっと、苗がどうなってるかな〜とか、この気温で水やりは大丈夫かな〜とか、管理する意識を持ってね」的な指摘を受け、なるほどそういうことかと膝を打った次第です。
まあ、これまで1年間作業しながら「自分で作ってる感」というのは感じたことがなかったのですが、「管理」という意識はありませんでした。
確かに、種を植えるときも作物によって土を変え、肥料を変え、植え方も変えます。種にも機嫌みたいのがあって、作物にもよりますが、植えた種が全て発芽するとは限りません。
陽当たりが良い方が良いのか、悪い方が良いのかもありますし、水も遣り過ぎてはダメな種類もあります。
芽が出ても、葉の様子を見ながら水をやり、畑に植えてからも虫や病気がつかないか、水は足りてるか、様子を見るのが一番の仕事です。
植物は言葉を話さないのでコミュニケーションはとれませんが、その姿そのもので体調を現します。それを汲み取って、世話してやるのです。
そう考えると、学校教育で野菜や果物の栽培をするのは良いことだと思います。実際私は、小学生のときに学校が借りてる農園で、みんなでサツマイモを育て、秋になったら掘り起こして、全校児童で焼き芋大会をしてました。今はやってるか不明ですが…。
さらに、学校教育のみならず、社員教育の一環としてやっても良いのではないかと思いました。対人の場合と事情は違いますが、よく気がつく人とか、先読みの上手い人とか、どんな性格かも分かりつつ管理能力も養えるのでは、と。
さらに妄想を飛躍させると、野菜作りが上手い女性は、良い母親になるのでは?その逆も然り。良い母親は野菜作りが上手いのでは?とか考えてしまいました。
とまれ、作物栽培は「管理(マネージメント)」です(出荷するための作業は、また別ですけど)。ちょっとだけ、農業への見方が変わりました。皆さんも周りの農家さんを「管理職」として思って接すると、意外な発見があるかも??(´∀`)