中年サラリーマンの日記 at 鳥取の片田舎

ジョージ真木と申します。大阪で20数年暮らし、2016年9月、Uターン。農業法人に就職からの…いろいろ。その徒然…(´∀`)

【マニアックレビュー】ヘッドフォンMDR-7506

スタジオ定番、業務用ヘッドフォンと言えば「MDR-CD900ST」(以下、CD900ST)。
でも今回は、外見はほぼ同じなれど、ケーブルがカールコード(巻きコード)で取り扱いしやすい、
MDR-7506(以下、7506)というタイプをCD900STと比較しながら、紹介してみる。

実は現役時代のマイ・ヘッドフォンは7506で、購入した際にCD900STと聴き比べしただけなので、
音質については、その聴き比べの際の印象しかなく細かく言及できないので(汗)、
ググっていただくかAmazon他レビューを参考にしていただくのが良いかもしれないm(_ _)m
ただ後に記載するけど、折りたためて携帯に便利だったり、
カスタマイズによってCD-900STに簡単に近づけるので、家で使う分には楽しいよ♪

まず外見の比較。
【CD900】
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【7506】
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ホラ。似てるw 違うと言えば、耳を覆う部分のラインが青か赤だけなのだが、
これはシールになってるので、剥がしてしまえばその差もなくなるというオチ。

次は性能。以下、スペックをオフィシャルサイトより転載。

MDR-CD900ST
形式:密閉ダイナミック型
ドライバーユニット:40mm、ドーム型(CCAW採用)
最大入力:1,000mW
インピーダンス:63Ω
音圧感度:106dB/mW
再生周波数帯域:5~30,000Hz
コード長:2.5m
コードの太さ:Φ4.0mm
プラグ:ステレオ標準プラグ
質量:約200g(コード含まず)

MDR-7506
Headphone Type:Dynamic, closed
Magnet Type:Neodymium
Driver Size:40.0 mm
Frequency Response:10-20kHz
Impedance:63 Ohms
Sensitivity:106 dB/W/m
Power Handling:1,000mW
Plug Type:Gold, Stereo Unimatch plug 1/4" and 1/8"
Cord Length:9.8 ft
Weight:8.1 oz

7506が英語表記になっているのは、「輸入品」として購入可能だから。
とはいえ大手楽器店、Amazonでも購入可能。
パッと見る限り、スペック面での相違はおおよそ「再生周波数帯域」だけっぽい。

CD900STが5~30,000Hz、7506が10~20,000Hzとなっている。
CDの再生周波数帯域が「20~20,000」と言われているので、CDを聴くぶんにはどちらも問題ナシ。
ただ楽器の生音は20kHz以上の音(というか音波?)も出ているわけで、
超絶に微妙なニュアンスとかの再現性を考えれば、理論的にはCD900STの方がいいのかも。
→20kHz以上は人間の耳では聴き分けられないと言われてるので、あくまで理論的には、ということで。

違い、その1
まずパッと見で、7506の方が巻きコード(カールコード)になっているのが分かる。個人的に巻きの方が好き。音質に影響するかは不明。

違い、その2
実は7506は、折りたたみができる。持ち運びに便利。これも音質に影響するかは不明。

違い、その3
7506は、ステレオ・ミニ・プラグと標準サイズの両方に対応している。CD900STは標準サイズのみ。イコール、7506はiPhoneiPodに挿して使えるということ。業務用機器は標準サイズが標準(故に標準と呼ばれる。あぁ。。)だが、PCスピーカーなどミニ・プラグのみ対応の機器は結構多いので、これまた使い勝手良し。

違い、その4
写真では分かりづらいが、7506の方が耳当てのパッドが少し厚い。実はこれは音質に多いに関係する。何かの気まぐれにCD900ST用のパッドを7506に付け替えたところ、音像が激変した。7506の方が低音がややふっくら多いのだが、CD900STのパッドに付け替えたところ、余分な部分が削ぎ落とされて、低音がシャープになる。これ、面白い。

違い、その5
このパッドの厚さは着け心地にも影響してて、柔らかく厚い分、7506の方が長時間かけていられる。CD900STは、2時間もすると耳とその周りが痛くなってくる。ただ、ヘッドフォンで2時間も作業すると感覚も若干麻痺ってるだろうし、リスニングではなく制作などの作業であれば、むしろ休憩の目安にいいかもしれない、と思っている。

違い、その6
音質。先にも少し触れたが、CD900STに比べると7506の方が低音が多く出てる印象。しかしベースなどの輪郭が少し甘い。中〜高音域はイヤ味な意味ではなく、シャキシャキとしっかい出ている。シンバル類の微妙な違いも分かる。それが影響しているのか、CD900STの方が全体的に「どやさ〜」という感じで耳に迫って来る。有無を言わさず聴かされる的な感じ(分かりにくくて、すんません)。


そんなこんなで、似ているようで実は違うこの2機種。それぞれのパーツがバラで売られてて、「故障部分はご自身で付け替えて」というスタンスで、1台の個体を長く使い続けられる仕様になっている。なのでハンダ作業とか得意な方は、敢えてCD900STをカールコードにしたり、7506をストレートコードにしたり、さらにはコードをベルデンとか別のモノに変えたり、7506にCD900STのユニットを付けたり、いろいろカスタマイズできるかと。一番簡単に音質を変えるのは、何と言ってもパッドの交換。ホント別物になるので、一度お試しあれ。

2機種を比較すると、やはりCD900STには業界スタンダードたる理由があるのが分かるのだけど、オイラ的にはプライベート使いでも扱いやすい、MDR-7506をオススメ。しかもパッドはCD900STに変えて。これで業務用の音をiPhoneでもテレビでもPCでも味わう事ができるので、少しだけ現場の雰囲気を感じ取ることができるかも!?

SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST

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SONY ステレオヘッドホン MDR-7506

SONY ステレオヘッドホン MDR-7506

純正の、CD900イヤーパッド
www.soundhouse.co.jp

※MDR-V6なる機種も販売されてますが、未使用ゆえに今回のレビューからは外してマスm(_ _)m