中年サラリーマンの日記 at 鳥取の片田舎

ジョージ真木と申します。大阪で20数年暮らし、2016年9月、Uターン。農業法人に就職からの…いろいろ。その徒然…(´∀`)

イノベーションの利用の仕方を間違えたのか

ミヒャエル・エンデの著書の説明文を読んで、ふと思った。

この自然界において、諸々が絶妙なバランスで保たれていたのであれば…
産業革命やらで工場制機械工業を始め、人力で生産できる最大量を越えてしまったのが、
環境破壊の原因だったのか!?


例えば。
1つの島において、1年で栽培〜収穫できるシャツの原材料が、1日あたり120着分だとする。
1人が1日のうちで織ることが出来るシャツの量は、人力で出来る限界で10着。
家内制手工業で10人集まったとしたら、1日あたりの生産量は100着で、原材料も100着分。
ここまでは、セーフ。
自然の生産量に対して、人力の生産量が追いついていない。

これが工場制機械工業になると、機械は1台で1日120着織れてしまう。原材料は120着分。
利益が出て、もう1台機械を導入したら、1日に240着。原材料も240着分。
1日あたり、機械1台に対して2着分の原材料が人力よりも余計に必要になる。
ここから、だんだん怪しくなってくる。

例えば、島で領土が限られている場合、原材料を増やすには、単位面積あたりの収穫量を増やすしかない。
ということは、それまで畑ではなかった林や森を切って畑にするか、
これまで以上の収穫がある種を開発するか、
他から買ってくるか、何か対策を立てないといけない。
可能性としては、10着分の原材料で12着作れるような技法を開発するのも、アリかもしれない。
これまで捨ててきたモノの中から、代替えの原材料を探してもいいかもしれない。

いずれにせよ、「収益を拡大し続けるため」には、生産量を増大させるために原材料も多く確保して、
それ相応の対策を講じなければならない。

と、これをワールドワイドでやってきた成れの果てが、今の世界じゃね?

あちこちで自然破壊が叫ばれながらも、根本的な解決策がない。
森林が砂漠になり、海の生物もいなくなり、
増え続ける人間の生活圏が拡大していくが、そこでも水を確保し、電力を作るため、
また森林がなくなって水が干上がっていく。

拡大し続けることを義務づけられたこの社会、この先どうなっていくんですかね〜。